昨年の3月でした。牛乳の飛び込み営業は女性の方でした。
ちょうど、その女性の同郷のお客さんが来客中で、その方の顔を立てる感じで、配達をお願いしました。

 戦争でも、はじめるより、戦争をおわる事がむつかしといいます。年度末ですし、1年たちましたし、おわる節目です。
 でも、それをどのように伝えるか、悩みました。いつもの配達の方に口頭で伝えるか、電話で伝えるか……
 
 深夜、素直な気持ちを文にしてみました。書体もやさしいものを選びました。文字の大きさにも、いたわりの気持ちをこめました。それを空き瓶のボックスに、糊付けした封筒にしたためました。 

 次の日の夕方、その女性の方が、自分の畑でとれた新鮮な野菜を持参され、「1年もの長い間、お付き合いありがとうございました。お手紙は職場のみんなと感動して読みました。」

 明日、月曜日、空き瓶・ボックス・集金がおわれば、きれいな、お互いに痛みのないおわりになります。


牛乳BOX