ライブハウス
  
 尾道駅から歩いて1分、海岸通りにある30人も入れば手狭に感じるライブハウス、明るい天然木を贅沢に使った温もりのある店内。ジャズ好きのマスターはいつも微笑で迎えてくれます。
 平日の夜に開かれたライブには、穏やかでスラリとした体型 軽くウエーブのかかった長髪に少し白いものがまじる通称:マダムキラーのシンガーが生ギター一本で、「いちご白書をもう一度」「なごり雪」「学生街の喫茶店」「神田川」「精霊流し」「22才の別れ」といった純フォークソングで聴く者を戦後昭和のど真ん中に導いてくれます。
 日常、耳にしている音楽はほとんど数字の1と0の集まりのデジタル音でけっして自然ではなく無限の複写(コピー)の繰り返し繰り返しの乾燥した音になってしまいます。
 ライブ、生の音楽は青空に浮かぶ雲の様に同じものはなく、その瞬間瞬間のたった一度だけの二度と聞くことのできない大切な音楽になるのです。
 熱いコーヒーをいただきながら、マスターの20代前半の息子さんとの会話、そしてBLT(ベーコン、レタス、トマト)サンドを頬張りながら、仕事でお疲れ様の自分には、心と精神を癒すひと時となるのです。