三原駅前 どんど
  駅前の2月はどんどに始まりどんどにおわります。駅を中心に旧市内(城町・港町・本町・館町・東町、すべて音読みの町チョウでなく訓読みの町まちと読みます)では鬼の豆があり、中旬の金・土・日に神明市があります。神明市は400年前からのお祭りで、駅(城跡)の南側は明治からの干拓地なので駅北(本町・館町・東町)でおこなわれます。だるま市・植木市・露店市の呼び名があります。
 3日の節分は弊社では400人分の小袋入りの煎餅を鬼の豆として用意します。保育園・幼稚園・小学校が終わる3時からはじめます。いつも1時間前後で終了します。鬼の豆
  今では、学校で鬼の豆の作法というのかマナーを指導しているようで、ほとんどの子どもが「お~にの ま~め く~ださい!」といってから事務所入ってきます。もらうと「ありがとうございました!」で帰っていきます。とても礼儀正しいです。当日は晴れて、2月としては温かな日だったのでよかったです。親御さんは外で子どもを待っています。入園前の小さなお子さんの場合は親御さん同伴です。
 
  弊社の入口のドアは四枚の引き戸で、一枚の長さ(横幅)が半間(90㎝)つまり二枚で一間(180㎝)になっています。上部(鴨居(かもい)の上の部分)には透明ガラスの天窓が付いています。純和風建築の様式です。
 子ども達はドアを開けて入って来るときは、なんの苦労もないのですが、出ていくときドアの閉め方に苦労をしている子どもが多いのです。両側に開いた二枚のドアを隙間なくちゃんと閉めることが出来ないのです。一枚ドアか二枚ドアでしたら悩むこともないのでしょうが四枚のドアがすべて動きますので混乱しているようです。マンションでは入口のドアから部屋のドアのほとんどが片開きの開きドアですから日常引き戸に接していないのがわかります。昭和世代の自分は無意識にちらりと上を見て欄間(らんま)の中心になります吊り束(つりづか)に合わせます。
 ドアの閉め方に苦労をしている子どもを親御さんが手伝うのですが、親御さんのなかには三枚のドアを一方に引き寄せて、まるまるドア一枚分の空間を開けてしまう方もいらっしゃいました。
入口ドア ただ一人 小学校5・6年くらいの女の子が、さりげなく閉じているドアの位置を確認して、開いているドアに両手を添えてピタリと閉めたときは、茶道か華道の所作(しょさ=身のこなし)を見るようでした。
 確かに物件資料に駐車場あり屋根付きという表示はありますが、蹲(つくばい)あり鹿威し(ししおどし)付という表示はありません。