警報器 -2
 春日和の穏やかな午後でしたが、女性から部屋の警報器が鳴るから来てほしいと依頼がありました。それも頻繁に鳴るようです。 部屋の中で女性と二人きりになることは極力さけていますが、女性の不安はDVやストーカーに不審者を連想させますからそうはいきません。
 部屋の天井近くにある警報器が突然警報音を発するとのことです。このマンションは鉄筋コンクリート造りの全室2DKタイプです。最初自分は天井に侵入者と思いましたが。この部屋は最上階で天井裏そのものがない構造で、洗濯物は室内に専用のスペースがありベランダも無い建物になっています。
 どんな警報器かと壁から取り外して見てみるとガス警報器でした。だったら不動産屋じゃなくてガス屋さんだと思うのですが、ガスは使ってないから最初から開栓していないとのこと。いったいどんな生活をしているのか考えてしまいますが、このガス警報器は天然ガス用で空気よりも軽いため天井近くにあるようです。天然ガスの大部分はメタンガスで素(もと)は動物や微生物が腐敗してガスになったもので、意地悪な言い方をすれば豚とかニワトリのフンからもメタンガスが発生するわけで、どうもこの女性が発生源と感じるのですが、そんなことストレートに言えませんので「もしかして女性ホルモンに反応するんじゃないんでしょうか」と精いっぱいの表現にとどめました。 このガス警報器、入浴やシャワーを警告するんだと思ってしまいました。